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 主基斎田(すきさいでん)のあらまし

 天皇即位式典の大嘗祭に供奉する新穀を栽培する田を斎田といいます。
 斎田には、主基と悠紀の2ヶ所が決められるが、大正天皇の即位にあたり、綾歌郡山田村(現在の綾川町山田上)に主基斎田が勅定されました。
 1914年(大正3年)2月、宮内大臣から、「来ル11月13日行ハセラレルベキ大嘗祭ノ斎田ハ香川県ヲ主基ノ地方ニ勅定相成候・・・」の通知が知事にあり、 これに基づき知事は斎田及び斎田奉耕者を決定しました。奉耕者は、選考の結果、山田村の岩瀬辰三郎氏に決定しました。県、村、奉耕者がこぞって準備をしていたところ、 4月11日、昭憲皇太后の崩御により即位の大礼、大嘗祭は延期となりました。関係者は大変驚いたが、その状況は「県民ノ失望限リナク就ク奉仕者ハ落胆ノアマリ遂ニ発病スルニ至リ・・・」 と文書に残されています。その後、斎田はそのまま存置と決定され、1915年(大正4年)に実施される事になりました。同時に「斎田作業行事予定」が決められました。
 現在、綾歌郡綾川町山田上に「主基斎田の碑」、三豊市豊中町に「主基斎田御筵の碑」、「主基斎田風俗歌の碑」綾川町山田上に「主基斎田耕牛 千代号の碑」がそれぞれのこっています。
 また、主基斎田を記念し、1915年(大正4年)には、群立主基農林学校が滝宮村(現在の、県立農業経営高等学校・綾川町北)に設立されました。